【活動報告】Doctor’s Cafe #31「知っておきたいキャリアハックー研究者に欠かせないリーダーシップとは?-」開催!
- 活動報告Doctor’sCafe
- 2025.10.21

開催概要
・日 時:2025年10月9日(木)15:00〜17:00
・会 場:東京農工大学 府中キャンパス 50周年記念ホール
・参加者:学生28名(SPRINGフェロー25名、修士課程学生3名)、教職員6名
概要
Doctor’s Cafeは、東京農工大学内外の研究者や起業家、投資家など多様な分野で活躍するゲストを招き、学際的な交流と自由闊達な議論を促進する場です。今回はSPRING/BOOSTフェローに加え、修士課程の学生も参加し、相互交流や視野拡大の機会となりました。
講演とパネルディスカッション内容
スピーカーとして、Beyond Next Ventures科学未来ラボの津田将志氏とTUATの兼橋先生をお迎えし、博士課程の学生が研究を主体的に進め、キャリア形成に活かすために必要な「リーダーシップ」についてご講演いただきました。また、Beyond Next Ventures科学未来ラボの佐藤将史氏をモデレーターに迎え、研究者・企業・社会それぞれの視点から博士人材の可能性を探るネルディスカッションも行われました。
セッションの冒頭では、参加した学生たちが「研究を進めるうえでの悩み」をテーマに、付箋に自分の思いや不安を書き出すアイスブレイクからスタートしました。「研究と生活のバランス」「研究内容への不安」「博士号以降の将来の悩み」など、博士課程学生ならではの率直な声が挙がり、こうした悩みを可視化することで、その後の議論がより具体的で実感を伴うものとなりました。
津田氏は、こうした博士課程学生の悩みを立ち向かうために必要なリーダシップの取得方法についてお話ししました。まず、リーダシップを習得するステップとして、(1)自分と向き合う、(2)決心する、(3)具体的な目標をする、(4)言葉にして共有する、(5)行動に移す、(6)周囲の力をかりる、(7)振り返る、再挑戦する-という7つのプロセスを紹介しました。さらに、「20~30代のうちに専念して取り組むからこそ得られる力がある」と述べ、それがリーダーシップに活かされると述べました。
続いて登壇した兼橋先生は、博士人材のキャリア形成や研究の進め方について具体的なアドバイスを述べました。博士人材のキャリア形成において「ワークライフバランスを意識し、自分に合った目標設定を行うことが大切」と強調し、「博士号は一つのライセンスのようなものであり、その価値は博士課程で何を得て、どう過ごしたかがその価値を決める」と述べ、学生たちに博士課程での時間の使い方を改めて考えるきっかけを与えました。
ネットワーキング
セッション後のネットワーキングでは、学生と登壇者がリラックスした雰囲気の中で交流を深めました。「民間企業は博士人材を求めているのか」「海外へ行くべきなのか」「恋愛や結婚など将来設計と研究のバランスはどうとるべきか」「研究の方向性や成果に対する不安」など、幅広いテーマについて率直な意見交換が行われました。学生からは「将来についての明確なビジョンを思い描くことは難しいが、今回を通じて今後どのように進んでいこうかと改めて考えることができた」「自分の中にあるリーダーシップを伸ばしていこうと思った」などの感想が寄せられました。

