【活動報告】第9回次世代AIサロン「BOOST学生研究交流会&Prof. Dr. Bernard De Baets講演会』
- 活動報告AI サロン
- 2025.10.27

2025年10月24日(金)、東京農工大学府中キャンパス第1講義棟16教室において、第9回次世代AIサロン「BOOST学生研究交流会/Student Research Exchange for BOOST」を開催しました。
AIサロンは、「尖端研究により未来社会を創生する次世代AI博士人材育成プログラム(FL-BOOST)」の取り組みの一環として実施しており、定期的に国内外からAI関連研究者を招聘し、セミナーや研究交流会を開催しています。参加者は、農学・工学をはじめとする幅広い分野におけるAI・数理・データサイエンスの最前線に触れ、先進的な理論や手法を学びながら、分野横断的に意見交換する場として設定しています。(詳細:https://www.tuat-flourish.jp/program/fellow/)
第9回AIサロンでは、第1部で学生15名による英語でのライトニングトークを行い、第2部ではベルギー・ゲント大学バイオサイエンス工学部のBernard De Baets教授をお迎えし、“Computation and Mathematics in Motion: Tools, Solutions, Frontiers”の演題でご講演いただきました。
■実施概要
日時:2025年10月24日(金)15:00~20:00
会場:東京農工大学 府中キャンパス 第1講義棟16教室
参加者:43名(学生36名、教職員7名)※オンライン参加
■実施内容
当日は開会挨拶の後、第1部では、上級BOOSTフェローおよびBOOST・準BOOST学生15名による英語でのライトニングトークを実施しました。各発表は3分間のプレゼンテーションと2分間の質疑応答で構成され、研究内容の紹介だけでなく、短時間で要点を的確に伝える表現力や構成力が求められました。研究分野は農学・工学を中心に多岐にわたり、スライド構成や発表スタイルの多様性を通じて、研究発信や科学コミュニケーションの重要性を改めて認識する場になりました。
第2部では、De Baets教授から、数学および計算科学の理論と応用を両輪とする多様な学際的研究についてご紹介いただきました。特に、研究における“Data-to-Decision Cycle(Data → Model → Decision)”の重要性について、具体的な応用事例を交えながら丁寧にご説明いただき、参加者からは多くの関心が寄せられました。質疑応答では、異分野間の知識ギャップをいかに乗り越えて共同研究を進めるかといったテーマでも意見交換が行われ、参加者が今後のキャリアや国際連携を考える上で大きな示唆が得られました。
講演後には会場を移してネットワーキングセッションを実施し、De Baets教授を囲みながら、学生や教員との自由な対話が続きました。構想段階の研究テーマや将来の共同研究の可能性についても率直な意見が交わされ、研究交流の深化と新たな連携のきっかけにつながりました。
以上

(上:BOOSTフェロー学生 D2 田中友章さん ライトニングトーク発表の様子)

(上:Prof. Dr. Bernard De Baets 講演の様子)

(ネットワーキングセッション集合写真)